2014年9月9日火曜日

とある債務整理広告の不思議8


不思議1 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/07/blog-post_6.html

不思議2 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_22.html

不思議3 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_23.html

不思議4 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_61.html

不思議5 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_25.html


不思議7 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/09/blog-post_7.html

 いいかげん長くなってきたのと,7不思議という言葉もあるので7つで区切りにしようかとも思いましたが,疑問は尽きないのでまだまだ投稿を続けようと思います。

>>先日指摘した不思議6ですが,予想通り該当ページにはアクセスできなくなりました。

 債務整理案件の経験がある弁護士であれば,
「任意整理の分割払い回数の最大が48回」などという広告はしないと思います(ド新人の弁護士でも3年(36回)~5年(60回)という一応の目安をしっていますから)。
 また,徹底減主義(10人中9人が債務整理で支払いの大幅減額を受けた」などという広告もしないと思います。
 
 弁護士が運営しているページという形にはなっていますが,コンサル会社が運営していて,弁護士は中身の確認を全く行っていないのではないでしょうか?(コンサル会社は弁護士法人プルーデンス法律事務所や弁護士法人響とも提携していて,宣伝広告業務のみならず,法律事務所にスタッフを派遣して電話相談対応(サポート?)まで行っているように見受けられますが)

>>前回の引用(一部補足あり)

今回はこの点に関連する広告をとりあげてみようと思います。

皆様は「弁護士法人フォーリーフ法律事務所」をご存知でしょうか?

弁護士法人プルーデンス法律事務所同様,代表弁護士は過去に懲戒歴があり,債務整理案件を主に扱っていたが,依頼者の預り金に手がつけられていて,今年の6月25日(プルーデンスの約1か月前)に破産開始決定を受けた事務所です。(なお,フォーリーフ法律事務所の代表弁護士が被害救済を行わず,別の法律事務所でいまなお弁護士登録をしていること,弁護士会が被害者救済に理解を示さないことから,被害者の怒りは相当なものであるという話を聞きました。)

では,この弁護士法人フォーリーフ法律事務所はどのような債務整理広告を行っていたのか?

http://sannou-law.com/landing3/?path=/home/sites/heteml/users156/i/i/z/iizuka/web/sannou-law.com/landing3

 「選ばれる理由その③」
  分割払いOK 最大48回の分割払いが可能 
   (*任意整理で3~5年という目安が示されていることに鑑みれば,
    弁護士費用等の分割払いの趣旨と解釈できる)

 「選ばれる理由その④」
  徹底減主義
   10人中9人の方々は毎月の支払金額が大幅に減額


ちなみに,
不思議6でとりあげた弁護士法人F&S(旧フェア&スクエア法律事務所。合併後:弁護士法人響)
の広告との違いは,

 弁護士費用等が最大48回払い ⇔ 残債務(業者への借金)が最大48回払い

           徹底減主義  ⇔ 徹底減主義

というように整理できます。


 
 東京都文京区本郷 柏木法律事務所 弁護士 柏木恭平 (東京弁護士会所属)

2014年9月7日日曜日

とある債務整理広告の不思議7

不思議1 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/07/blog-post_6.html

不思議2 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_22.html

不思議3 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_23.html

不思議4 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_61.html

不思議5 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_25.html


先日指摘した不思議6ですが,予想通り該当ページにはアクセスできなくなりました。

 債務整理案件の経験がある弁護士であれば,「任意整理の分割払い回数の最大が48回」などという広告はしないと思います。また,徹底減主義(10人中9人が債務整理で支払いの大幅減額を受けた」などという広告もしないと思います。
 
 弁護士が運営しているページという形にはなっていますが,コンサル会社が運営していて,弁護士は中身の確認を全く行っていないのではないでしょうか?(コンサル会社は弁護士法人プルーデンス法律事務所や弁護士法人響とも提携していて,宣伝広告業務のみならず,法律事務所にスタッフを派遣して電話相談対応(サポート?)まで行っているように見受けられますが)

 さて,本日の疑問は,こちらのサイトhttp://www.link-law.jp/lp/pc/saimu/gss2/

 例によってすぐ消されると思います。

 まずは,細かいところからみていきましょう。

 ① 他の法律事務所から譲渡を受けたドメインです。
  サーチエンジンで検索した際に上位表示される要素として,
  ドメイン保持期間があるようですが,そのせいでしょうか

 ② サイトを開くと,
 
   「大阪市在住 S.Aさん 30代会社員」

    という女性の写真が目に入り,
  
   「私は186万円あった借金がゼロに!」

    というPR分が下に記載されています。
    
 この写真は,http://fxselect.main.jp/http://yamakikai.com/ といったサイトでも使われているので,実際の依頼者の写真ではないのではないかとか細かいことを疑問視しているわけではありません。

 疑問なのは,サイト中央部に再度記載されているこの方の体験談です。
 

 「電話で相談してみたところ~なんと全額減らせるとのことでした。」


   「その話を聞いて,すぐ手続きをお願いしました(笑)」

   とあるのですが・・・・  

・・・弁護士との面談は全くしてないということですか?
    
 日本弁護士連合会では,債務整理事件処理の規律を定める規程を定め,
 弁護士が直接かつ個別の面談を行うことを義務付けていますが,
 指摘した広告では,日弁連の規定を無視していると受け取られないでしょうか?

 体験談ということなので,面談の部分の記載が省略されてしまっただけのでしょうか?
   (なお,体験談によれば大阪在住の方。弁護士法人F&Sの事務所は東京)

  そんな思いを抱きつつ,さらにサイトを見ていくと,

  「相談から債務整理の流れ」という図があります。

  この図をみると,

   「1.お電話かメールにて無料相談」

   「2..必要書類への記載」 
     確認書類や委任状をフェア&スクエア法律事務所宛てに郵送
     こちらの書類が届き次第、すぐに債務整理の手続きを開始

  となっていて,
  これでは,やはり,
  電話・メール郵送のやりとりだけで債務整理を行っているかのようで,
  弁護士が面談をしていないのではないかと思われてしまうのではないでしょうか?

     
 東京都文京区本郷 柏木法律事務所 弁護士 柏木恭平 (東京弁護士会所属)
      

2014年9月3日水曜日

とある債務整理広告の不思議6

不思議1 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/07/blog-post_6.html

不思議2 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_22.html

不思議3 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_23.html

不思議4 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_61.html

不思議5 http://kyopeace0815.blogspot.jp/2014/08/blog-post_25.html

 さて,不思議4で,*弁護士法人F&Sの広告について,弁護士3人で年間実績5000件以上,司法書士法人サナ法務総合法務事務所の解決事例と全く同じ事例が4つあることについてとりあげました。

<*弁護士法人F&S
 元弁護士法人プルーデンス法律事務所無限責任社員でもあった平林真一弁護士が,社員脱退後しばらくして独立し,平成25年フェア&スクエア法律事務所を設立。
 平成26年6月に法人化して弁護士法人F&S
 平成26年7月に,同じ時期に法人化していた大阪の弁護士法人響に吸収合併されて解散予定と公告。
 平成26年8月中旬,弁護士法人響の社員に平林真一弁護士が加入。新宿の事務所を従たる事務所として登記。
 平成26年8月下旬,新宿の事務所を弁護士法人響の主たる事務所として登記>

 今日の疑問は,こちら http://hensai-saimu.com/ たぶんすぐ消されると思いますが

 疑問① 年間実績5000件以上どころか,解決実績1万5000件だったという話です。
 
  
 続いて少し下の方に移動すると,フェア&スクエア法律事務所が選ばれる理由として,

 疑問②「③最大48回の分割払いが可能」 
  
  このPRの評価については,知り合いあるいはお近くの弁護士に聞いてみてください。
  
 疑問③「④徹底減税主義」 減税 ”税”?

  「10人中9人の方々は毎月の支払金額が大幅に減額」

  債務整理で税金支払を大幅に減らすことができるかについては,知り合いあるいはお近くの弁 護士に聞いてみてください。
    
  東京都文京区本郷 柏木法律事務所 弁護士 柏木恭平 (東京弁護士会所属)