報道によれば,漏えい確定約760万件,漏えいの疑いは約2070万件,内部から情報が持ち出された可能性があるとのこと
まだ,情報としてはでたばかりで,今後の発表や捜査の行方を見守る必要がありますが,
顧客情報漏えいの場合の損害賠償額の相場はということで強いてあげるとするならばということで,
簡単に以下述べます(あくまでも一応の目安に過ぎない点にご注意ください。今回の件にそのままあてはめられるというわけでは決してありません)
*顧客情報漏えい時の損害賠償額
関連する裁判例としては,
①大洲市情報公開条例事件(平成15年10月2日松山地裁判決,5万円,政治的信条に関わる情報)
や
②TBC顧客情報流出事件(平成19年8月28日東京高裁判決,慰謝料3万円弁護士費用5000円)
が挙げられます。
また,JNSA(http://www.jnsa.org/))の2012年情報セキュリティインシデントに関する調査報告書では,
一人あたりの平均想定損害賠償額として,
4万4628円
という数値が挙げられています。
(なお,同報告書では,JOモデルという想定損害賠償額算出式を公表されていますので,ご興味のある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?)
文京区本郷の弁護士 柏木恭平 (東京弁護士会 柏木法律事務所)
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